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想いを遂げるための材料を揃えて前に進む覚悟を決める。

德永 文平

想いを遂げるための
材料を揃えて
前に進む覚悟を決める。

国家資格キャリアコンサルタント

德永 文平

Tokunaga Bunpei

やりたいことを実現するために客観的に自分を分析し、成功確率を上げるための情報収集と実践を続けてきた徳永さん。そうした論理的な思考はどこで育まれたものなのか。徳永さんのターニングポイントやこれまでのキャリアについて話を伺った。

インタビュアー/小野洸樹

人生で初めて味わった大きな挫折

まず、子ども時代に心に残っている出来事についてお聞きしてもいいですか?
強く心に残っているのは中学受験に落ちたことです。私は香川県高松市の生まれで5つ上に姉がいるのですが、姉が進学校に通っていたので何となく自分も同じ高校に行くものだと思っていました。その高校に行くなら中学受験を考えた方がいいだろうと、小学校で仲の良かった友だち4人で中学受験をすることにしました。
当然みんなで同じ中学に行けるものだと思っていましたが、私だけ不合格になってしまい、「自分ってこんなもんなんだな」と中学1年生の2月くらいまで、ほぼ1年間落ち込んでいました。
そこからどのように立ち直ったのですか?
受験の失敗を引きずってなかなか勉強にも身が入らなかったのですが、何とか中1の最後の学力テストで上位の成績を収めることができました。それを知った、既に難関校への進学が決まっていた野球部の尊敬する先輩から「高校で待ってるからな」と言われて、その瞬間何かが吹っ切れ、少しずつ自信を取り戻しました。
先輩の一言がきっかけになったのですね。
苦しんだ1年間は本当に「どうしたらいいかわからない」という気持ちで、とにかく受験日まで戻りたくて仕方がありませんでした。それまでは特に苦手なことはなく「何とかなる」と根拠のない自信を持っていましたが、できないことや失敗することもある。やりたいことを実現するためには、自分の置かれた状況をしっかり把握して、先を見通して準備していかないとダメなんだと強く実感しました。
その後、その経験は活きていますか?
まず、高校受験はしっかり準備して臨みましたので、無事に志望校に行くことができました(笑)。自分の得意・不得意を見極めて、早めに対策を講じられたことが功を奏したと思っています。
大学受験の時も同じような感じでした。具体的にやりたいことがあったわけではないので、やりたいことが見つかった時に困らない大学をピックアップして、その受験科目と自分の得意な科目を照らし合わせ、「ここだ!」という大学を決めました。学力的にはギリギリの難関大学でしたが、その大学に特化した受験勉強を繰り返し、合格することができました。中学受験の失敗は苦しい経験でしたが、その経験があったからこそ、自分の中で大きな進路選択や決断に際して、後悔を残さないように分析と計画をもって臨むことができるようになったと思っています。
德永 文平德永 文平

先々を見越して選んできた居場所とキャリア

就職はどのように決めましたか?
そうですね。もともと「まちづくり」や「地方創生」に関心があったので、それができる企業を探していました。その中で、たまたま大学まで来ていた鉄道会社の説明会に参加したのですが、人事や社員の方々の雰囲気が良く、興味を持つようになりました。事業内容としても鉄道沿線エリアに保有する不動産を活用して地元自治体と連携したまちづくりを推進していたので、やりたいと思っている仕事に関われるかなと。大阪には住んだことがなかったのでそれだけが不安でしたが、まちづくりに携われるならと、骨を埋める覚悟で大阪に向かいました。
入社後はどのようなキャリアになりましたか?
まちづくりに関わる仕事をイメージしてましたが、研修後に配属されたのは経理部でした。不動産部門の固定資産を担当していたので、間接的にまちづくりに関わることはできていましたが、自分のイメージとは遠い仕事になっていました。
それでもまずは置かれた環境で力をつけていこうと必死で勉強していましたが、組織が大きいためどうしても局所的な仕事になり、その分野でいくら専門性を身に着けても、「経理のプロ」と呼べる状態にはほど遠く、キャリアを積み上げていくイメージが持ちづらい状況がありました。部署の方に迷惑はかけたくなかったので「次の人事異動先次第でキャリアを見直そう」と、その頃から少しずつ転職を考えるようになりました。
それから2年経って人事異動があり、次に配属されたのが新規事業部門のコミュニティデザインチームでした。「転職を考えよう」と思っていたものの、これが想像以上におもしろい部署でして。様々な業務に関わっているうちに、気が付くと5年の月日が経っていました。
どのようなところにおもしろみを感じたのですか?
コミュニティデザインチームは「沿線における地域課題を、コミュニティによって解決する」ことを掲げ、主に自治体に対してプロジェクトの企画提案などを行っていました。
例えば、観光資源の有効活用を課題としている自治体にワーケーション拠点創出の提案をしたり、住民の健康寿命延伸をミッションにしている自治体に写真教室やパン講座などの介護予防事業の企画運営を行ったりと、様々なコミュニティづくりに取り組んでいました。他にも地域団体に向けたレンタルスペースの運営や、子ども向けの「新たな学び」を提供するプログラムを企画運営したりと事業範囲はとても広く、多様な分野で貴重な経験ができました。
こうした取り組みはお金になりにくいのでCSR活動の一環としている企業が多いのですが、それを事業として推進していることが一社員として純粋に嬉しかったですね。何より、まちづくりに関わることは自分のやりたかった仕事そのものだったので、本当に楽しかったです。
そこから、なぜ香川へのUターンを考えるようになったのですか?
経理部で転職を意識し始めた時から香川へ帰ることも選択肢の一つとして考えるようになっていて、新規事業部門にいた時も定期的に香川の企業を調べていました。新規事業部門は中途社員や協力会社から出向してきている方が多く、様々な価値観を持つ方と関わる中で自分自身の今後の人生やキャリアについて考える機会も多かったんです。
このまま大阪で働き続けるのか、それとも香川にUターンをするのか。働く場所だけではなく、その中で自分はどのような力を身に着け活躍をしていきたいのかを問いかけながら働いていました。
また、姉に子どもが生まれたことをきっかけに子育てについても考えるようになりましたが、都会で子どもを育てている自分が全く想像できませんでした。それも1つのきっかけとなり、今後の人生を考えるなら香川に帰ろうと、Uターンを具体的に検討するようになりました。
德永 文平德永 文平

「人」に魅力を感じ、新たなフィールドへの挑戦を決意

香川へUターンする上で、どのように考えていきましたか?
これまでと同じような職種というよりは、人事や採用への興味が高まっていました。新規事業部門に異動してから事業部の人材戦略や採用計画も担当するようになったのですが、採用した方が活躍している姿を見るうちに、人に関わる仕事に強い興味を持つようになったんです。まちづくりや地方創生には引き続き関心がありましたが、もっと「人」に関わる仕事はないかと。そうした軸で企業や求人の情報を集めていました。
リージェントのことを知ったのもその頃ですか?
いえ、リージェントのことはずいぶん前、それこそ転職を考え始めた時から知っていました。人の力で四国の活性化に取り組むおもしろい会社だなと。その後、キャリアや人事、採用に関心を抱くにつれて、リージェントで働きたいという想いも強くなっていきました。キャリアコンサルタントの資格を取ったのも、リージェントでの選考で有利に働くかなという考えがあったからです。
ただ、営業やコンサルタントとしての経験はなかったので、すぐにリージェントに応募するのは難しいと思っていました。そこで、他の転職サイトに登録して営業経験を積める企業を探しました。そしたら、たまたまリージェントからスカウトをもらいまして。これも何かの縁かなと思い、初回面談の時に思いきってリージェントで働きたいと打ち明けてみたんです。
そんないきさつがあったんですね。
自分としては経験のない領域の挑戦だったので不安を感じるところもありましたが、社員の方も「教育体制が整っているから大丈夫」と背中を押してくれて。実際に入社してみると、営業支援ツールの使い方やロープレ研修など手厚くフォローしていただき、徐々に不安も薄れていきました。
今後、どのようなコンサルタントを目指していきたいですか?
自分自身もキャリアを考える中で悩んだり葛藤してきた経験が少なからずあるので、その経験を活かして、相手に寄り添えるコンサルタントになっていきたいと思います。また、住む場所と仕事の両方を一度に変えるUIターン転職の決断には大きな不安があるものだと思いますので、それを考えるにあたって必要となる情報を充分に提示して客観的な分析を行い、心から納得のいく意思決定ができるような丁寧な仕事を意識しています。
私自身、四国へのUターンを検討する中で、新卒の時には気が付かなかった四国の可能性やおもしろい企業の存在に気が付くことができました。更にこの仕事をする中で、想像していた以上に魅力的な企業がたくさんあると感じています。そういった情報を1人でも多くの方にお届けするために、日々地域の企業や経営者を訪ね、情報サーチと発信に取り組んでいます。転職の意思決定を最後に決めるのはご本人ですが、材料がなければ判断することも決意することも難しいと思います。最後に覚悟を決めて納得のいく決断ができるように、徹底的に情報収集と状況分析をして、後悔のないUIターンをサポートしていきます。
德永 文平德永 文平

德永 文平

香川県高松市出身。大学卒業後、関西の大手鉄道会社に就職。経理部門に配属されたのちに、新規事業セクションに異動となり、自治体と連携したまちづくり事業や、スマート農業事業に従事。幅広い業務の中で、採用担当やチームメンバーの1on1面談を通じて「採用が組織を変えた瞬間」の面白さにはまっていく。「四国ならではの働く価値を創造する」というリージェントのメッセージに、自身も抱えていた悩みの答えを見出し、転職を決意。2024年、株式会社リージェントに入社。現在は自分と同じようにUIターンを検討している方の背中を押すべく、転職コンサルティングに従事している。

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