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読書の秋

こんにちは。リージェントの吉津です。10月も後半を迎え、過ごしやすい日が多くなりました。秋といえば、『実りの秋』『芸術の秋』『読書の秋』『スポーツの秋』といろいろとありますが、皆様の秋といえば何でしょうか?私は『スポーツの秋』で、息子のサッカーの試合を見に行ったり、子供と一緒にカマタマーレ讃岐の試合を見に行ったりしてきました。天候にも恵まれ、楽しい時間を過ごすことができました。また、『読書の秋』も楽しんでおり、最近は昔読んだ本を読み返しています。読み返してみると、昔と今では感じる部分が違ったりするのも楽しいですね。最近読み返した本の中で、皆様にオススメしたい本があったのでご紹介します。

『言葉にできるは武器になる』(2016年、梅田悟司著、日本経済新聞出版社)

電通のコピーライターの方が書かれた本で、2016年にヒットした本です。私も当時の上司に教えてもらい読みましたが、今回改めて読み返して感じるところが以前よりも多くありました。

印象的なワードは【「言葉にできない」とは「考えていない」のと同じである。】です。「考えていない」と人から言われるとショックを受ける方も多いと思いますが、「言葉にできない」=「考えていない」と判断されやすいことは大事なポイントだと思います。話し手の考えや意見を「言葉にできない」と、聞き手に伝わらず、結果「この人あまり考えていないな」という印象を与えてしまいます。このようなことは日常のコミュニケーションでも起こりますし、採用面接などの場でも起こってしまいます。本当に考えていないのではなく、うまく伝わらずに、結果「考えていない」と判断されてしまうのです。

この「言葉にできない」を「言葉にできる」に変えるための方法論がこの本には書かれています。詳細は本を読んで頂ければと思いますが、大事なポイントは、【外に向かう言葉だけでなく、内なる言葉に目を向ける。】こととされています。この「内なる言葉」を認識して、自分の意見を育て、「外に向かう言葉」に変換していくことが大切とされています。私自身も転職を経験した際に、本当にいろんなことを考えました。ただ、考えたというよりも、「内なる言葉」と向き合い、本当に大切にしたいものを「外なる言葉」に変換していってたんだなぁと、改めて気づきました。

転職を検討されている方に直接参考になるかはわかりませんが、ご自身の考えをより深めて、より明確に伝えていく参考になる書籍だと思いましたので、気になる方は手に取ってみていただければ嬉しいです。また、私もキャリアコンサルタントとして、「内なる言葉」に寄り添い、転職検討者の方が大切にしたいことをサポートができるよう、取り組んでいかなければと改めて実感し、決意した『読書の秋』でした。