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UIターン転職で大切にしてほしいこと

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの吉津です。

3月下旬となり、春らしさを感じる機会が多くなりました。先日、長男の中学校の修了式に参加してきたのですが、小学生の頃の面影を残していた入学式から早3年。大きく成長を遂げて、この4月から高校生になるんだな、と感慨に浸る幸せな時間を過ごすことができました。

香川へIターンして6年が経ち、今は家族と過ごすことが当たり前となりましたが、以前は単身赴任を8年ほどしており、家族との時間も取れず、いつもバタバタしていました。

現在は子どもの習い事の送り迎えや家事なども分担して、前よりは家族として貢献できているのではと感じています。そうした日々に感謝しつつ、子どもたちと一緒に住めるのもあと数年しかないと思うと、少し寂しい気持ちにもなります。

だからこそ、あのとき四国で家族と暮らすことを決断して良かったと思っています。そのタイミングを逃していたら、妻や子ども達との関係性も変わり、後悔していたかもしれません(笑)。

ただ、そう思えるのは実際にIターンを経験したからであり、当時は不安も大きく迷いもたくさんありました。私だけでなく、四国へのUIターンをご相談いただく方の多くが、そうした不安や悩みを持たれているように思います。

そうした方々とお話しする中で、最近改めて大切だなと感じることがいくつかあります。今日は、そうしたUIターン転職で特に意識していただきたいことを3つお伝えしたいと思います。

後悔のないUIターン転職を実現していただくために、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

1.UIターンの理由と転職の理由を分けて考える

これは転職サポートに当たって、私が一番大切にしてほしいと思っていることです。UIターン転職を検討する際は「UIターンの理由」だけではなく、仕事面における「転職理由」も改めて考えてみてください。

「UIターンの理由があるだけで、仕事面における転職理由は特にない」という方もいらっしゃるかと思います。ただ、そうした方々もお話をしていくと、仕事面においても何かしらの「転職理由」をお持ちのケースが多いです。

成長機会が限られている、会社のビジョンとフィットしなくなった、マネジメントに挑戦したい、ワークライフバランスを改善したい、成果と評価をリンクさせたいなど、自分自身のありたい姿とのギャップは少なからずあるように思います。

だからこそ、転職理由を通じて自分自身に向き合って欲しいと思っています。そうすることで、ご自身が大事にされている価値観などが言語化でき、転職先を検討する際の道標を手にすることができます。

自分自身に向き合うことはとても大変なことだと思います。週末に時間をとって考えようと思っていても、気づけば週末が終わっていることも多いのではないでしょうか。

そんな時は、キャリアコンサルタントとの面談を通じて、ご自身の考えを壁打ちしてみるのも一つの手段だと思います。転職するしないに関わらず、今後のキャリアを考える上で新たな情報や視座を得る良い機会になるかもしれません。



2.転職先エリアにおける市場価値を把握する

四国へのUIターン転職を検討する際は、転職先エリアにおける市場価値を意識してみてください。

市場価値は一般的に「希少性」×「再現性」×「市場性」で構成されると言われています。希少なスキルや経験を有しているか、異なる環境においても再現できる能力があるか、そして、転職市場からどれだけ必要とされているか、の3つの要素です。

「希少性」や「再現性」が高かったとしても、市場価値が高くなるかは希望するエリアの「市場性」によって変わってきます。

四国内には様々な産業が集積していますが、エリアごとに特性が大きく変わります。メーカーが多いエリアもあれば、サービス業が多いエリアもあります。そのため、求められる業界経験や職種など、転職市場の需要も変わってきます。

したがって、ご自身が希望されるエリアの産業構造や市場性を理解することがとても大切になります。

場合によってはエリアを限定しすぎず、幅広く可能性を検討してみることも必要です。「現在の通勤時間を考えれば、多少職場まで時間がかかっても問題ない」「何かあった時に実家にすぐに帰ることができれば大丈夫」といった場合は、現時点で考えている希望勤務地を少しだけ広げて検討してみることで、選択肢の幅も広げられるかもしれません。



3.ありたい姿を明確にできているか

「転職」はとても負荷のかかることです。転職当初はこれまでの経験やスキルが通じないケースもあり、人間関係もリセットされるため、一から信頼関係を築き上げていく必要があります。加えて、UIターン転職は生活環境もリセットされるので、自分自身でも気づかないような負担がかかっていることがあります。

それでも多くの方々が、家族のもとで暮らしたい、地元の経済や企業に貢献したい、子育てを第一に考えたいなど、様々な想いを持ち、ありたい姿を実現するためにUIターン転職を決断されています。

改めて、何のためにUIターン転職するのか、UIターン転職を通じて実現したい想いや意志は何か、をはっきりと言葉にしておくことが重要です。

また、転職先を決める上でも、100%自分自身の希望が叶うことは稀です。そのため、ご自身のありたい姿を大切にして、自分自身の判断軸を明確にしてほしいと思っています。

判断軸がはっきりしていれば「これは譲れない」「これは妥協できる」といった意思決定ができるため、企業選びに迷うことが少なくなり、「この仕事に挑戦してみたい!」という前向きな出会いに巡り合う確率も上がります。そして、そうした出会いは良いご縁になり、入社後もご活躍されているケースが多いように思います。

ぜひ、ありたい姿を明確にしていただき、叶えたい想いに向かって突き進んでいただきたいと思います。もし、迷うことがあればいつでもお気軽にご相談ください。希望や想いをお聞かせいただき、一緒に四国での未来・可能性を考えていきましょう!



筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

吉津 雅之Yoshizu Masayuki

広島県福山市出身。小・中・高とずっとサッカーをやってきた体育会系の一面も。東京学芸大学卒業後、株式会社リクルートへ新卒入社。入社以来、住宅領域の広告事業に従事。2013 年より営業グループマネジャーを歴任。2018年に8年半の単身赴任生活に区切りを付け、家族が暮らす四国へIターンし、株式会社リージェントへ入社。マネジメント経験を活かして、経営者や責任者の課題解決に寄り添うスタンスにて活動。また、四国へのU・Iターン転職を検討する方の不安や課題を理解し、「四国ならではの働く価値」を一緒に考えるスタンスで取り組んでいる。現在は徳島・香川エリアを中心に活動中。