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10年ぶりのUターンで感じたこと

みなさん、初めまして。四国の転職エージェント、リージェントの徳永です。

高校生以来10年ぶりに香川へUターンし、今年2024年1月にリージェントに入社。キャリアコンサルタントとして、企業や転職を希望される方々の支援に従事しています。

久しぶりに香川に帰ってくると、香川を離れる前はなかった名所や名物、見逃していた価値に気が付くようになりました。「これからどんどん廃れていくんだろうな」「うどん以外に心惹かれるものはないな」と思いながら香川を離れましたが、日々、地元の魅力を再発見しています。

今日はそんな私が感じる「香川の変化」をお伝えしたいと思います。

再開発ラッシュ

私が少年時代を過ごした香川は「高松のまち」に一番活気がなかった時期と言えるかもしれません。

サンポート高松のオープンはあったものの、商店街にはシャッターを下ろす店が増え、「まち」から映画館が撤退したときには子どもながらに衝撃を受けた記憶があります。

しかし、私が香川を離れるとほぼ同時に「丸亀町グリーン」がオープン。先日こちらのブログで紹介した通り、2024年に高松駅直結の商業施設「高松ORNE」がオープン。さらに、2025年にはサンポート高松の裏手の広大な芝生エリアにアリーナがオープンする予定になっています。



何でも新しいものを造ればいいというわけではないですが、新たな建物が街の風景の一部として溶け込んでいく中で、少しずつ地元の人にも愛され始めているように思います。香川の暮らしを彩り、香川に活気を取り戻してくれるスポットが増えることは純粋にうれしく感じています。

新たな「名物」の誕生と定着

香川といえば「うどん」のイメージがとても強いと思いますが、私が香川を離れた10年でいろいろな「名物」が増えています。

<父母ヶ浜>

香川県西部の三豊市にある約1kmのロングビーチです。地元の人には「夕日の名所」としてよく知られていたようですが、県外からわざわざ足を運んでいくほどという感じではなく、香川県で生まれ育った私も訪れたことはありませんでした。

しかし、今から10年ほど前に「日本でもウユニ塩湖と同じような写真が撮れる!」とSNS上で話題になり、観光客が数10倍に膨れ上がり、新たな香川の観光名所として注目されています。

<瀬戸内国際芸術祭>

瀬戸内国際芸術祭は、高松から1時間ほどフェリーに乗った先にある直島や豊島を中心に開催されています。島の各所にアート作品が配置され、島内を歩いて回ったり、自転車で回ったり、バスで回ったり、それぞれの好みに合わせてアートを楽しめる芸術祭です。

2010年に第1回が開催されたのち、3年に1回開催され、来年2025年には6回目の開催を迎えます。私が香川を離れる頃から芸術祭自体はありましたが、当時は目新しいイベントの一つという感覚でした。それが今となってはすっかり香川が誇る国際芸術祭として定着しているように思います。

県外から来られる方も多いのですが、何よりインバウンドへの反響が大きく、芸術祭の期間になるとフェリー乗り場は訪日外国人観光客で溢れかえっています。

<ヤドン(ポケモン)>

エリアごとに「推しポケモン」を選定し、地域とのコラボを進める取り組み「ポケモンローカルActs」。香川県の「推しポケモン」として選ばれたのが「ヤドン」というキャラクターです。

選定理由は「香川の目物うどんとゴロが似てるから」という何とも駄洒落チックな理由ではありますが、今となっては県内の至るところで目にすることができます。

お土産売り場には必ず「ヤドンコーナー」があり、うどんや和三盆といった香川の名物とヤドンがコラボした商品を目にします。

また、県内18か所に点在するヤドンのイラストが描かれたマンホール、ヤドンのイラストでラッピングされたフェリーやバス、そしてなんと、ヤドンモチーフの遊具が設置された「ヤドン公園」までできていて、休日には観光客はもちろん家族連れで賑わっています。



新たに始まった試みもあれば、知られていなかった魅力が発信されて「バズった」もの、観光地に+αすることで更なる価値が付け足されたもの、様々な形がありますが、少年時代には目にしなかったモノや写真が街の至るところにあるので少し驚いています。

ちょっとしたきっかけで新たな魅力が見つかって、いままで香川に訪れていない人や興味を持っていない人が足を運ぶきっかけになっているのはとてもうれしく思っています。

これは観光地だけに当てはまることではなく、企業にも言えることです。新規ベンチャー企業もあれば、経営陣の交代をきっかけに飛躍しようとしている企業、今まで培ってきた技術を応用して新たな領域にチャレンジしようとしている企業。様々な形で成長し、新たな魅力を手に入れようとしている企業がたくさんあります。

私もUターンを経験するキャリアコンサルタントの一人として、こうした企業の魅力を「四国にいつか戻りたい」と思っている人に届け、UIターンをサポートすることを通じて四国をもっと盛り上げていきたいと思います!


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

德永 文平Tokunaga Bunpei

香川県高松市出身。大学卒業後、関西の大手鉄道会社に就職。経理部門に配属されたのちに、新規事業セクションに異動となり、自治体と連携したまちづくり事業や、スマート農業事業に従事。幅広い業務の中で、採用担当やチームメンバーの1on1面談を通じて「採用が組織を変えた瞬間」の面白さにはまっていく。「四国ならではの働く価値を創造する」というリージェントのメッセージに、自身も抱えていた悩みの答えを見出し、転職を決意。2024年、株式会社リージェントに入社。現在は自分と同じようにUIターンを検討している方の背中を押すべく、転職コンサルティングに従事している。