目指すキャリアを実現するために、知っておきたいコンサルタントの役割
転職が一般的になり転職希望者が年々増加する現在において、キャリアデザインの重要性は一層高まっています。一方で、自分自身のキャリアを自ら描くのは難しい、と感じる方も多いのではないでしょうか。そこで今、キャリアコンサルタントの役割にスポットがあたっています。
キャリアコンサルタントは2016年に職業能力開発促進法によって規定された国家資格であり、資格者数は72,361人まで増加しています(2024年1月末時点)。アメリカでは既にキャリアコンサルタントは医師や弁護士のような一生涯のパートナーとして認識されているようですが、いずれ日本でもそのような時代が来るのかもしれませんね。
そんなキャリアコンサルタント資格ですが、キャリアコンサルタントはあくまで資格名称であり、持っているスキルはコンサルタントによって千差万別です。日々どのような訓練を積んでいるのか、どのような業界・企業の情報をキャッチアップしているのかによって、コンサルタントの力量や強みとする分野が大きく異なってきます。
コンサルタントが持つべきスキル
私たち転職エージェントのコンサルタントが持つべきスキルは、大きく2つに分けられます。
①企業理解
より良いご縁を結ぶためには、事業や仕事内容といった確定的な情報理解はもちろんのこと、経営者のビジョン(今後何を目指したいのか)から部署の雰囲気まで、その時々で変わり続ける生の情報が不可欠です。こうした情報をリアルタイムで把握し理解できているかで、マッチングの精度は大きく異なります。
私たちは日々、1,000社を超える四国の企業とやり取りし、事業の状況や経営課題、表面化していない求人ニーズの把握に努めています。
②候補者理解
転職を希望する方との面談において目指すキャリアが明らかになっていることは非常に稀で、言語化できていなかったり、そもそも考えたことがない・分からないという方がほとんどです。もしくはコンサルタントと話しているうちに、自分で考えていたキャリアが実は本当に目指したいものと違っていたことに気付く、ということも間々あります。
こうした言葉にならない心のうちを引き出し言語化できるかどうかは、コンサルタントの「面談力」にかかっています。
実はとても奥が深い「面談力」
あまり聞きなれない言葉だと思いますので、少し面談力について補足しておきます。
ここで言う「面談力」は、何を言っても受け止められるだろうという心理的安全性の高い場をつくり、面談相手が自ら解決したい課題や大切にしたい価値観に気づける適切な投げかけができるスキルのことを指しています。
では、リージェントのコンサルタントがどのように「面談力」を磨いているのか。日々の取り組みを一部ご紹介します。
<知識習得>
・全国ネットワーク「リージョナルスタイル」のクラス別研修(認定制度)
・国家資格キャリアコンサルタントなど関連資格の取得
<実践>
・勉強会(ロールプレイング)の実施
※社内では週1回以上、数か月に1度は社外の専門家もお呼びして実施しています。
・年1回の全国ロープレ大会への参加(社内予選、エリア予選、本選と続く)
※UIターン転職を支援する人材紹介会社の全国ネットワーク「リージョナルスタイル」に所属する80名以上のコンサルタント全員が参加する技能大会に臨み、技能や知識の底上げを図っています。
<フィードバック>
・グループ内での上位資格の認定
・実面談後の振り返り
候補者のバックグラウンドや転職理由は十人十色で、対応するコンサルタントにも常に情報のバージョンアップとスキルアップが求められます。そのため、こうした取り組みはコンサルタント歴に関わらず全コンサルタントが参加し、スキルを磨き続けています。
なぜ面談力を磨くのか
では何故、コンサルタントは面談スキルの向上にここまで時間をかけるのでしょうか。
大きな理由は「最適なマッチングを実現し、入社後活躍していただきたいから」です。弊社は四国の地域活性化をビジョンに掲げ、バリューに入社後活躍を置いています。転職を希望する方が入社後に活躍していただくことで、その企業の成長、ひいては四国地域の活性化につながると考えています。
私自身、「できる仕事」と「やりたい仕事」には大きな差があると思っています。そして、能力を最大限に発揮できるのは「やりたい仕事」が出来ている時です。
この「やりたい」を明らかにして、一人では辿り着かなかったかもしれない仕事との出会いを創出し、セルフモチベートできる環境を提供する。それがコンサルタントの介在価値だと考えています。
ここまでコンサルタントの日々の取り組みについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
「自分の考えもまとまっていない状態で相談してもいいのか」とよくお問い合わせをいただきますが、上記のような思いですのでむしろ大歓迎です。目指すキャリアを一緒に考え、実現できるようサポートしてまいりたいと思います。