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Uターン・Iターン転職後、活躍する方に共通すること

転居を伴うUIターンの転職後、入社前に思い描いていたような活躍が実現できるものなのか。もしそうでなかったらという不安があり、転職活動に踏み出すことを躊躇される方もいらっしゃるのではないかと思います。
今日は、入社後に清々しく活躍され、ご自身にも周囲にも幸せなサイクルを築いている方の共通点というテーマに触れてみたいと思います。

謙虚に教えを乞い、関係構築には積極的

まだ短期間しか共にしていないのに、ぐっと深い関係性が築けた体験に心当たりはないでしょうか。円滑な業務遂行の大前提になる信頼関係の構築は、期間の長い短いによらず、「新たな仲間に敬意を払い、知らないことを自ら学び吸収し、教えを乞う」という謙虚な姿勢が大切だと感じています。

「キャリア採用=即戦力」という思いに囚われすぎて、「力を認めてほしい」「教えを乞うのは恥ずかしい」といったスタンスでは、結果としてベースの関係が築きづらくなります。UIターンでは、大手企業から地場の中小企業へという転職が珍しくありませんが、そうした場合でも自身の経験やスキルを誇示するのではなく、まずはじっくり会社を知り、同僚を知り、わからないことを正直に聞く。それが、大きな成果や充実に繋がっていくように思います。



また、新たな環境でも活躍される方は共通で「人間関係の構築に力を注いでいる」ことが特徴かと思います。特にリーダー・管理職級で入社される方は、ご自身から積極的に関わる姿勢が重要だと感じます。

例えば、大手文具メーカーから中小規模の生活消耗品メーカーに転職されたAさんの事例をご紹介しましょう。入社後、Aさんは一人ひとりの名前をいち早く覚えて話しかけ、自然と相手も「Aさん」と慕うように。会社を理解するために徹底的に様々な部署の方の話に耳を傾け、知らないことを自ら学びに行く。そうして築いた人間関係は入社時に経営陣と約束していた改革のベースとなり、一人で成し遂げるのではなく、メンバーの意識を変え、巻き込むことによって「良いムード」で会社を変えていかれました。こうしたAさんの周囲への関わり方には、オーナー社長も圧倒されたそうです。

こうした事例はあげるときりがないのですが、企業側からお聞きする「定着・活躍している方」は同様のスタンスで会社の事業発展に貢献されているケースが多いのです。一方、「定着・活躍しなかった」方はまさに真逆のスタート。自分がいかに早く実績や成果を出すかに意識の比重が置かれていたと感じられることが多いように思います。

この環境を選んだ覚悟がある

転職を支援させていただいた方が入社された後、まだちょっとした愚痴がこぼせる相手がいないであろう時期に電話でフォローさせていただく機会も多々あります。その中で、新たな職場で感じたことを一通り共有された後、最後に「それでも自分で決めたところなので、頑張りますよ。」とおっしゃる方は、次にお話する時に晴れ晴れとした声色になっていることが多いです。

新しい環境で分からないことや困ったことが起きても、納得の意思決定プロセスを経て「自分が決めた。」という覚悟を持たれている方は困難を乗り越えていかれます。

オーナー企業で経営陣との考えが合わない、といった話は珍しくありませんが、「経営の考えを変えていくこともできると思っている。」という覚悟をお聞きしたこともあり、こんな覚悟があれば周囲にも想いが伝播していくのではないかと頼もしさを感じました。会社の全体が把握できてくると、自然と課題も目に付くようになってくるものです。そんな時は、入社を決めた時のことを思い返し、決意を新たにすることが大切だと感じます。

この地を楽しめているか、も重要なポイント

最後に、プライベート面での充実が仕事にも影響するというお話を少しだけ。

つい最近、「仕事の生産性」を上げるためには「幸福感」が大切であることを、心理学を学び直している知人から聞きました。日々の生活、家族との時間、地域の環境を楽しもうというスタンスは、仕事にも好影響を与えているようです。

UIターンされる方の多くは、仕事だけではなく生活の環境も大きく変わりますが、UIターンをしての感想として、プライベート面での充実もご自身から開示してくださる方は、確かに企業側からの評価も総じて高いように思います。生活も前向きに楽しもうという気持ちが、UIターン転職後の活躍に繋がっているのかも知れません。

入社後に活躍されている方の共通項。ご参考いただける部分があれば幸いです。