2025年も『四国ならではの「働く」価値を創造する』に想いを込めて
新年明けましておめでとうございます。
2012年の創業から13回目のお正月を迎えることができました。これまで弊社に関わっていただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
個人的には歳を重ねるごとに1年が経過するスピードが早くなっているように感じており、そう思う度に時間が有限であることに気付かされます。
これまでの実績を振り返ると、既に1,100名を超える方々の転職支援に関わらせていただいており、多くの方々のUIターン転職の実現に貢献できていることをうれしく思います。
創業から今日までを回想すると、採用する企業、転職する方それぞれにドラマがあり、それらの決断の一つ一つの積み上げの先に今があることを感慨深く感じます。
思い返せば、創業時には既に「UIターン転職」という言葉はありましたが、何か事情があって選ばざるを得ない選択肢という、どちらかというとネガティブなイメージだったように思います。企業の求人情報においても、UIターン希望者を意識した情報発信は今ほど一般的ではありませんでした。
現在では、そのようなネガティブな印象はなくなり、ライフスタイルやキャリアを見つめ直す際に、地元や地方へのUIターン転職を検討する方は随分増えてきたように思います。
しかしながら、四国へのUIターンの流れは充分に活況になっているかと問われると、まだまだ道半ばであることを痛感します。
四国は年間約4万人の人口減少が進む地域となっており、そのマイナスを補うには程遠い状況になっています。もちろん人口減少の全てをUIターン者でまかなうというのは現実的ではありませんが、もっと多くの方に四国で「働く」価値を選択肢として認識してもらうことが必要ではないかと感じています。
そのような状態であることから、四国は今後、地域社会や企業の在り方など、多くの課題に直面していくことが避けられない状況となっていますが、それは決して悲観的なことではなく、むしろビジネス的には新たな変革を生むチャンスを与えられているエリアでもあると思います。
実際に社会課題を解決するために立ち上がった会社や事業も生まれてきています。これらの動きがさらに推進されることで、少子高齢化が進む日本の新たな時代のモデルケースが生み出される可能性もあると感じています。
そのために、この地で働くことを有力な選択肢として選んでいただける流れを加速させていきたいと考えています。実現にあたり課題となっていることは、「知られていない」ことだと感じています。
四国へのUIターン転職を検討している方にお会いした際に、四国の企業をどのくらい知っているかを尋ねると、企業名を複数社挙げられる人はほとんどいません。
もちろん、WEBで求人を募集している会社の名前は挙がりますが、その会社がどのようなビジョンをもち、どのようなことをやっていこうとしているかを問われても、そこまで認知していないことがほとんどです。
我々から企業の紹介をさせていただくと、「そんな会社があるんですね!」と驚きと喜びの反応をいただくことが多く、「知られていないこと」を実感する機会が多々あります。
その理由としては、企業側の発信の問題もありますが、企業側にUIターン転職を考えている方の存在がまだまだ「知られていない」という側面もあります。
四国の経営者や事業TOPの方とお話をする中で、UIターンを希望されている方の情報をお伝えすると、「そのような方がいるのであればぜひお会いしたい」と反応をいただくケースがよくあります。
そのような形で生まれるマッチングの形は弊社の決定の4割程度を占めており、顕在化された求人ポジションとして募集されている内容とは異なり、ミッション期待や提示給与の面でもカスタマイズされた形となることが多く、人ありきでポジションが創出されます。
本来は求人ポジションとして顕在化されていることが望ましい形であると思いますが、これもUIターンを志す優秀な方がいることが「知られていない」ことに理由があると感じています。
企業にとっても、UIターン転職検討者にとっても、「知らないこと」が検討の際に選択肢に挙がることはないので、まずは知っていただくことが何より重要であると考え、弊社では取材記事の作成や求人ポジションの顕在化に力を入れています。
知られた上で「選ばれる」四国になるための道のりには、まだまだ埋めるべき課題がありますが、課題先進エリアを楽しめるマインドセットをもった方々にぜひ四国を選んでいただき、共にこの地域の未来をつくる同志としてご活躍いただきたいと心より願っています。
本年もミッションに掲げる、『四国ならではの「働く」価値を創造する』に全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いします。