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情報過多時代のUIターン転職の始め方

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの佐々木です。

弊社では四国へのUIターン転職を実現した方へ定期的にインタビューを行っていますが、ここ最近「UIターンの転職活動で特に苦労したこと」について、少し反応が変わってきたように思います。

以前は、情報収集段階で「そもそも企業や求人の情報が得られない」ということが最も多い相談だったように感じていましたが、最近では情報量が少ないということに課題を感じている方は減ったように思います。

弊社が創業した11年前はUターン・Iターンという言葉はあるものの、UIターン転職が活況だったとは言えず、企業が積極的にUIターン希望者に向けた情報発信をしている状況ではありませんでした。

その後、地方創生が掲げられ、UIターン転職の実例が少しづつ増えていくにつれて機運が高まり、現在では企業側の意識にも変化が生まれ、UIターン転職者の受け入れを積極的に画策するようになったことで、情報発信が増え、かなり情報を得られやすくなってきているように思います。

一方で、情報が入手できれば課題解決になっているかと言えば、そうではない現実があります。

最近の相談では「情報は入手出来ているが、結局自分に合う会社や仕事がどれであるかがイメージできない」といった声や、「たくさんの情報はあるが、自分が希望する情報には巡り合えていない」という声が多く聞かれるようになっています。



転職情報に限らず、現代は大量の情報があることで、それらから自分に合うものを取捨選択することの難しさは、非常に増しているのではないかと感じます。

特にUIターン転職となると、仕事・生活の場所・取り巻く環境・家族など、多くの変化が同時に起きる出来事となるため、より慎重になってしまい、たくさんの情報に触れれば触れるほど、決めることが難しくなっていきます。

本来たくさんの情報があることは良い事であるように思いますが、実際には上記のような形で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

前回のブログでChatGPTについても取り上げましたが、近い未来には今のように検索をするのではなく、ChatGPTに質問することで自分に合うと思われる仕事を提示してもらえる環境になっていくことが予想されます。

ただ、簡単に情報が得られるようになったとしても、その情報をもとに決断ができるかどうかは別の問題で、今と変わらぬ課題が残るのではないかと思います。

これらの課題を解決に向かわせる方法として、我々がキャリア面談の中で大切にしていることは、「何のための転職検討であるか」ということを転職活動を始める最初にしっかりと深堀りしておくことだと考えています。

こう聞くと当たり前のように感じるかもしれませんが、ここが曖昧なうちに、たくさんの情報を集め始めている人が意外と多いように思います。

また注意する点としては、UIターン転職の場合、「UIターンをする理由」と「転職を考える理由」の2点が絡み合っている場合があり、どちらかではなく、この2点それぞれについて自分の考えを持つことが大切です。

例えば、子育てのためにUターンしたいと思っている場合でも、もしその事情がなければ転職は全く考えなかったのか、少し考えたいというくらいなのか、それに関わらず転職を考えたいという気持ちだったのか。きっかけは子育てという事情であっても、仕事のことを考えると転職を意識している理由が潜んでいることもあります。

まずはそれらをしっかりと整理した上でUIターン転職で解決したい目的をはっきりさせ、その目的に沿って大切にしたい軸(希望条件や判断の優先順位)を定めることが重要です。具体的な情報収集をしていくのはそれからでもいいと思います。

我々は、転職ありきのキャリア面談ではなく、UIターン転職によって叶えたいことを整理していくことから始めるキャリア面談をご提供しています。

一人で考えていてもなかなか整理ができないという場合はぜひそこから一緒に始めましょう。中長期であなたのキャリアに伴走できるキャリアパートナーになれればと考えています。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

佐々木 一弥Sasaki Kazuya

香川県さぬき市出身。大学卒業後、2007年に株式会社リクルートに入社。求人広告の企画営業職として、香川・愛媛にて、四国に根差した企業の採用活動の支援を中心に、新拠点や新サービスの立ち上げも経験。2010年に販促リサーチを行うベンチャー企業の創業メンバーとして参画。創業の苦労と挫折を経験。2012年、株式会社リージェントの創業メンバーとして入社。2019年より代表取締役に就任。子どもと焚き火をするのが至福の時間とのこと。