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四国での「10年先」を思い描く

気が付けば2022年もあと2か月を切り、あっという間に年末が近づいてきました。
年々、時が経つ早さに拍車がかかっており、振り返った時にはいつも「ひととき」を大切にできているかと内省します。

私たちリージェントは2012年5月に創業し、今年10年の節目を迎えました。
先日、社内にて10周年を記念したイベントを開催し、これまでの10年を振り返り、これからの10年を想像するという時間をもちました。10年という月日でさえも過ぎてみればあっという間のように感じますが、一つ一つ出来事を紐解いていくと色々あったなぁと感慨深い気持ちになります。



10年前は「UIターン転職」という言葉はあれど、今ほど一般的に社会に受け入れられている状況ではなかったと記憶しています。地方で暮らすことは、仕事の面においては「諦め」や「妥協」を連想することが多く、求人の選択肢も多いとはいえない状況でした。

そんな中「暮らしたいところで思い切り働ける社会を創る」という想いを持って四国での事業をスタートさせたことを、昨日のことのように思い出します。10年前に今のような状況になることが想像できていたかというとそうではなく、あるのは「こう在りたい」という志だけであり、ただその志は今も変わらず存在し、より明確に「こう在りたい」という世界を目指し続けているように思います。

課題先進エリアである四国

最近はVUCA(ブーカ)の時代であるとよく言われますが、いつの時代も10年先が明確に予測できていたわけではないと思います。明確な事実として一つ言えることは、世界が人口増加を続けている一方で、日本では人口が下り坂となっており、特にここ四国においては国内でも先駆けた人口減少や少子高齢化の波が訪れているということです。10年、20年後を想像すると、今のままの日常が維持できる状況ではなくなっていくことが容易に想像できます。

自治体やインフラの維持、労働力不足、企業経営者の高齢化など、様々な課題が山積しています。では、四国はこのままダメになってしまうのか。。。そんなわけはないと私は思います。なぜなら、課題があるということは、一方で変革や成長のチャンスが多いということでもあり、そういった課題解決志向をもった企業や人が、着実にこの地に現れ始めていることを知っているからです。

在りたい未来を迎えにいくという感覚

こうした時代を生き抜くために特に大事だなと思うことは、何かを予測するスキルや精度をあげていくことではなく、自分自身が「こう在りたい」と強く願い、行動し続ける活力を持ち続けることだと感じます。四国へのUIターン転職を実現し大きく羽ばたいている人には、こういうマインドが共通してあります。また、地方から世界に羽ばたき成長を遂げている会社にも、共通してこういう純度の高い想い(ビジョン)があるのです。

課題がある、難しい、大変だと、未来を悲観していて待っていても何も変わりません。「こう在りたい」という未来を描き、その未来を迎えにいくという感覚が必要だと感じます。

四国でどんな在りたい未来(キャリア)を描くか

未来を迎えにいくという感覚は、個人がキャリアと向き合っていく中でも必須だと感じています。「こうしなければいけない」というMUST領域で考えて、思考を埋めてもその活力は続きません。「こう在りたい」というWILL領域を自由に想起してみること、そして、そのWILLを純度100%に近づけていくことが豊かなキャリアへと繋がります。

UIターン転職の場合、暮らす環境を変えるだけではなく、職場も仕事もすべてが一度に変わることになり、不安や戸惑いはつきものだと思います。マイナス要因を想起すると、純度は100%から目減りしていきます。ただ、「それでもこう在りたい」と思えるかと自問自答し、そのWILLに自信をもっていくことが大切です。

私たちの仕事は、四国の会社、経営者、求人ポジションとのご縁を繋ぐことにありますが、それ以前に、そのWILLを言葉にし、純度100%に近い形で行動に移せるように応援した上で、その後の具体的なサポートができるかどうか、それに尽きると思います。

最近、四国にUIターン転職された方々のインタビュー動画をベースにしたセミナーをトライアルで開催しています。インタビューにお応えいただいた方々が「こう在りたい」という想いを強く持ってUIターンされたこと、そして「四国でのキャリア」を前向きに語られている様子が、何よりの証になっているように思います。

一度きりの人生。せっかくなら生まれ育った四国で、暮らしたいと思う四国で、この地域のもつ課題を打ち破り、自らが「こう在りたい」と願う未来を迎えにいきませんか?そんな未来の実現に向けて、私たちも一生懸命サポートさせていただきます。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

佐々木 一弥Sasaki Kazuya

香川県さぬき市出身。大学卒業後、2007年に株式会社リクルートに入社。求人広告の企画営業職として、香川・愛媛にて、四国に根差した企業の採用活動の支援を中心に、新拠点や新サービスの立ち上げも経験。2010年に販促リサーチを行うベンチャー企業の創業メンバーとして参画。創業の苦労と挫折を経験。2012年、株式会社リージェントの創業メンバーとして入社。2019年より代表取締役に就任。子どもと焚き火をするのが至福の時間とのこと。