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心に余裕をもつこと

こんにちは。株式会社リージェントの溝渕です。

香川は秋晴れの日が続いていましたが、今日は朝から冷たい雨が降っています。
東北や北海道では雪のニュースも見られるようになり、
少しずつ冬のおとずれを感じています。
日々、転職のご相談や転職後の様子を聞かせていただいたりする中で、
昨今の情勢も影響して、職業観や人生観に変化が生じていると感じています。
働き方や生き方において、無駄なものに気づき、より物事の本質が求められるようになってきました。
また、直接会えないからこそ、人とのつながりに感謝できるようになり、
家にいる時間が増えたからこそ、家族や自分に向き合う時間も増えているように思います。
また、転職で環境が変わり、心の持ち方が変わってきた方もいらっしゃいます。
先日、香川県へUターンされた方が、転職後お元気にされているかな...と
お電話させていただいた際に、こんなお話がありました。
「休日に遠出をすることが減り、その分家族で実家の農業を手伝うようになり、
自然の厳しさや美しさ、四季の移り変わりも感じられるようになりました。
転職前は忙しい一日があっという間に過ぎていく日々でしたが、今は心の余裕ができています」
こんなふうに、置かれている状況や環境の変化に伴い、
今まで見えていなかったものが見えるようになってきているのだと思います。

今、私の手元にあるエッセイの中の数々の言葉から、
上記の、休日に農業をお手伝いされている方のお話を思い出し、
私自身も改めて、心に余裕を持ちたいと思うようになりました。
エッセイの中から、心に響いた言葉を少しご紹介できればと思います。
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「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。
日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。」
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「結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。
そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。」
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「私たちが生きることができるのは、過去でもなく未来でもなく、ただ今しかないのだと。」
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写真家・探検家の星野道夫さんのエッセイ「旅をする木」より。

大自然に魅せられて20年近く極北アラスカに根を下ろし、
美しく厳しい自然と、そこで出会った人々の生と死が隣り合わせの生活を優しく深い言葉で綴る33篇。
慌ただしい日々に身を任せているだけでは感じることができない「もうひとつの時間」が
すべての人に平等に流れていると気づかせてくれる本です。

在宅ワークでパソコンの中などの小さな世界に閉じこもることが多くなっているのではと想像します。
一日の中で少しでもそういった人工的なものから離れて、五感を研ぎ澄ませたり、
自分に向きあい心に余裕をもつことで、働き方や生き方の見直しができるのではと思います。