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統計から見える徳島の暮らし

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの植村です。

今日は、統計データをもとに徳島の暮らしをご紹介したいと思います。総務省統計局のデータから見えてくる徳島県は、果たして皆さんが想像する姿と一致するでしょうか?

ぜひご自身のイメージと照らし合わせながらご覧ください。

※出典:「統計でみる都道府県の姿 2024」総務省統計局

豊かな自然環境と温暖な気候

徳島県は、総面積の約74.5%が森林に覆われた緑豊かな地域です。この森林面積割合は全国で8位と高く、四季折々の美しい自然風景を楽しむことができます。

気候も年間を通じて穏やかで、年平均気温は17.2℃。さらに、最高気温は33.2℃、最低気温は1.9℃と、極端な寒暖差が少ないため、過ごしやすい環境です。

また、年間日照時間が2,278時間で全国4位を記録しており、晴れの日が多いことも特徴の一つ。この長い日照時間は農作物の生育に大きく寄与し、品質の高い作物が生産されています。

特に、日光が生成するビタミンDには、ストレスを和らげるセロトニン分泌の促進作用があるため、晴れの多さは人々の心身の健康にも良い影響を与えると言われます。自然と気候がもたらすこれらの恩恵は、徳島県に住む人々の生活の源になっているのではないでしょうか。



整った教育環境とサポート体制

徳島県は子育て世代にとって充実した教育環境が整っています。

例えば、小学校数は579.9校(6〜11歳人口10万人当たり)で全国2位、中学校数も522.6校(12〜14歳人口10万人当たり)で全国5位となっています。さらに、高等学校や幼稚園の数も全国上位にランクインしており、子どもたちが学べる環境が整備されています。

特に幼稚園数は632.2園(3〜5歳人口10万人当たり)で全国1位。全国平均の313.5園の2倍以上となっており、子育てのスタートを支える基盤が強固です。

そして教育機関の多さだけでなく、地域全体が子育てを応援する雰囲気に満ちている点も、徳島県の大きな魅力の一つです。

例えば、徳島市が行っている「とくしま赤ちゃんの駅」は、外出時におむつ替えや授乳などが気軽にできるスペースを、地域のお店などに無料で提供してもらう取り組みで、令和5年4月3日時点で92もの施設が登録されています。

乳幼児を育てる家庭にとっては、外出先におむつ替えができる場所があるかどうかは大きな問題で、私も自身の子育てにおいて、この点は一番にチェックするポイントでした。登録施設にはステッカーが貼ってありますので、徳島県へ来られる際にはぜひ目印としてご利用いただければと思います。



※出典:「とくしま赤ちゃんの駅」徳島市

高い水準を誇る医療体制

医療体制の面でも、徳島県は優れた環境だと感じています。

例えば、一般病院数は人口10万人当たり12.8施設で全国2位、医師数は同338.4人で全国1位と、医療環境が充実しています。さらに、歯科医師の数も人口10万人当たり全国2位と高水準を誇っています。



病院数、また医師数が多いことによるメリットの一つとして、医療機関同士の連携促進があげられます。

実際に、私の祖母が病気を患った際には、町のかかりつけ医から県立病院への連携、手術後の転院先病院の紹介まで、とてもスピーディーで驚きました。各機関が連携することで、誰もがその状況に応じた最適な医療サービスを、最適な医療機関で受けられる状態をつくり出しているのだと感じました。

なお、課題とされている「医師の地域偏在」についても、とくしま医師バンク事業の推進や、地域医療支援センター設置など、様々な対策が講じられています。

また、徳島大学医学部では、大学卒業後一定期間を県内の公的医療機関に従事することを条件に、徳島県医師修学資金(総額1,070万円)を貸与する「徳島県地域枠推薦学生」募集の取り組みも行われており、これから地域を支えていく医師の養成にも力を入れています。

家計に優しい物価の低さ

徳島県の実収入(二人以上の勤労者世帯、1世帯あたり1か月間)は648.1万円で全国13位と、安定した収入を得られる環境が整っています。一方で、消費支出は283.9万円で全国29位、食料費割合(対消費支出)は25%で全国40位と、支出が控えめな点が特徴です。

特に食費の低さは、物価水準が比較的低く、家計にやさしい環境であることを物語っています。収入が比較的高く、支出が低く抑えられるという好条件が揃った徳島県は、生活の質を高めながら無理のない家計運営が可能な地域だと言えます。



また、野菜はスーパーではなく直売所で買うことも多く、新鮮で安くて美味しいものが手に入りやすいことも、嬉しいポイントの一つです。

特に私がおすすめしたいのは、3月から5月に収穫される徳島県の春夏にんじんです。実は、収穫量全国1位を誇るこのにんじんは、ハウス栽培によって凝縮された甘味が特徴で、普段にんじんを嫌う子どももパクパク食べられます。ぜひ機会があれば、徳島の春にんじんをご賞味ください。

※出典:「グラフでみるOUR阿波とくしま2024」徳島県

最後に

これらのデータから、徳島県は、豊かな自然に囲まれ、穏やかな気候の中、教育・医療といった、暮らしに必要だと思われる要素が比較的揃った住みやすい地域であることが窺えるのではないでしょうか。

もちろん、理想の暮らし方や条件は人それぞれ異なると思いますが、徳島での暮らしを魅力的に感じていただける方が1人でも増えていただければ、私としては嬉しい限りです。

さて、皆さんの想像する徳島県の姿と一致する事柄はあったでしょうか?
本ブログが、徳島へのUIターンを考える人にとって参考となりましたら幸いです。