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大手前高松高校 探究学習「K-UP」プログラムに参画しています

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの植村です。

今年度、初めて大手前高松高校の探究学習プログラムに参画させていただくことになり、先日その一環として、学生4名に企業訪問していただきました。

この大手前高松高校の探究学習プラグラム、その名も「K-UPプログラム」は、正解のない社会の中で求められる「最適解」を生みだす課題解決能力を育てることで、香川へUターン後、香川の地で活躍できる優秀な人材を輩出したいという「Kagawa U-turn Project」、加えて、香川全体を元気にしたいという「Kagawa UP program」から名づけられた、大手前高松高校独自の総合探究プログラムです。

私たちリージェントは、四国へのUターン・Iターン転職支援をメイン事業としているため、このプログラムに特別なご縁を感じたのは言うまでもありません。社内でもぜひ参画したいとの声が多数集まり、参画いたしました。

企業訪問に先立ち、7月上旬、私たちから学生へ、以下の「課題」と「ミッション」の提示を行いました。

【課題】県外に出た後、香川へUターンする人が少ない
【ミッション】香川に魅力はないの⁉香川の会社で思いきり働きたい!と思わせるアイデアを考案せよ!

今回の企業訪問の目的は、この「課題を解決するためのミッション」を考える上で、手がかりやヒントになるものを持ち帰ってもらうことです。

当日の様子

当日来社いただいたのは、高校2年生の4名。とても緊張した様子の学生に、高校1年生の息子を持つ私は、まるで保護者のような感情を抱きながら進行役を務めました。

弊社からはコンサルタント4名が参加し、まずは緊張をほぐすため、お互いの自己紹介からスタートし、リージェントの概要を説明しました。



次に、ミッションを検討してもらう上で知ってほしい、香川のマーケットについて説明を行いました。

香川県の人口動態や大学生の進学分布図、さらには産業の特徴など、初めて聞く内容も多い様子で、皆さんメモを取りながら真剣に聞き入っています。そして、講師を務める加地からの「みんなが知っている香川県の会社を書き出してみましょう。」という言葉に、一瞬固まる学生の皆さん。

スタートの合図とともに解答用紙に一斉に書き始めたものの、なかなか筆が進まず、最後はあきらめる学生さんもいました。

答え合わせをすると、香川の会社じゃない会社も多く、私たちが想像するよりもずっと、高校生が香川にどんな会社があるかを知る機会やきっかけが少ないということが分かりました。



最後の質疑応答の時間では、リージェントについての質問や、ミッションに関連して現在Uターンを増やすためにどんな取り組みを行っているかなど、様々な質問をいただきました。

そして、私たちからも「皆さんが県外へ進学した場合、その後、香川へUターンしたいですか?」と聞いてみると、「決めていない」「分からない」という学生さんの方が多い状況でした。

もしかすると、香川にUターンして就職しようと思う学生が少ない原因の一つは、彼らのように、ただ香川にどんな会社があるか知らないから、漠然と県外で働こうと思うのかもしれません。

あっという間に3時間の学習が終わり、最後は少し緊張がほどけたようで、笑顔も見えてほっとしました。事前に紙いっぱいに書いて準備してくれていたであろう質問はすべて聞けたとのことでしたが、今回の訪問で、何か新たな気づきのきっかけになるものがあればいいなと思います。

最後に

先日、企業訪問を終えた学生から丁寧なお礼状をいただきました。自分たちが地元の会社を知らないことに課題を感じ、同様の質問を友人にもされたとのこと。結果は、自分たちと同じようにほとんど会社名を挙げることができなかったそうです。

私たちがお伝えした「知らない会社で働きたいとは思わない」という言葉が印象に残ったようで、最後は「香川の企業の認知度を上げる方法を模索したい」という言葉で結ばれていました。

今後、学生がミッションに対する実行プランを考え、そのプランを動画撮影したものをデータで送付いただけるのは11月上旬とのこと。

どんな実行プランを見せてもらえるのか、今からとても楽しみです。