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転職支援実績から読み解くUIターン転職の秘訣

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの小野です。

2012年5月に創業したリージェントは2024年5月に12周年を迎え、転職を支援した方々は1,000名を超えました。また、取り扱う求人も2,200件以上と年々増加しており、新たな企業から問い合わせをいただく機会も増えています。

私は業務上、そうした転職支援実績や企業情報、求人情報などのデータを扱うことがよくあるのですが、データを集計していると四国の転職マーケットの傾向や転職する際に意識した方がいいことなどが見えてくる時があります。

情報収集はできる限り早く始めた方がいい

例えば、求人のデータを集計していると「1名のみ募集している求人が多い」ことに気が付きます。

<採用予定人数>(出典:弊社保有求人/2024年7月時点)



弊社がお預かりしている求人の約9割は採用予定人数が1名のみとなっており、こうした求人は充足すれば募集終了となるケースが大半です。今ある求人が来月もある保証はありません。

弊社のコンサルタントはよく「情報取集は早めに」と言いますが、アドバイスの背景には、こうしたマーケット感があるように思います。

早めに転職エージェントに希望するキャリアを伝え、それに合致する求人が見つかった時にすぐに情報を手に入れられる環境を整えておくことは、UIターン転職においてとても重要です。

弊社にエントリーいただく方も入社まで1年・2年とかかるのは良くあることで、中には5年、8年とじっくり検討した上で転職を決意される方もいらっしゃいます。

「転職時期が決まっていない」「まだUIターン転職をする意思決定ができていない」といった場合でも、早い段階から情報収集を始めることで転職の可能性が広がります。

転職先の希望エリアを絞り過ぎない

求人のデータからはエリア毎の特性も見えてきます。それが一番よく表れているのが愛媛の求人です。

愛媛は横に長細い県であり、東予・中予・南予で産業特性が異なるため、募集されている求人職種にも特色が出ます。


<東予・中予・南予の職種別求人割合>(出典:弊社保有求人/2024年7月時点)

職種カテゴリ 中予 東予 南予
営業系 24% 13% 12%
管理・企画系 13% 14% 15%
ITエンジニア 16% 8% 3%
電気、電子、機械技術者 19% 44% 21%
素材、食品、医薬品技術者 2% 5% 9%
建築、土木技術者 16% 12% 35%
その他 11% 4% 6%

四国最大の人口を持つ松山を中心とした中予は経済活動の中心部であり、IT系の企業も多いため、営業系やITエンジニアの求人割合が多い傾向にあります。

一方で、東予は住友グループの企業城下町として知られる新居浜や紙関連の企業が集積している四国中央市などの産業エリアが多いため、電気、電子、機械系のエンジニアの求人割合が大きくなっています。

例として愛媛の割合を出しましたが、香川や徳島でも同じように地域によって産業の特性や募集されている求人の内容に差があります。

こうしたデータを見ると、エリアを絞り過ぎず近隣エリアまで広げて求人を見ることが大切だということがわかります。

「〇〇市からの通勤圏で求人を探したい」という希望を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、都市部のような求人数があるわけではないので、エリアを柔軟に見てみることも必要です。

勤務地を特定し過ぎず、エリアを少し広げてみると選択肢の幅も広げることができます。

応募企業は吟味する

次は応募社数に関するデータを1つ紹介したいと思います。


<UIターン転職された方の応募社数割合>(出典:弊社転職支援実績)

応募社数 割合
1社 62%
2社 24%
3社 9%
4社以上 5%

これはUIターン転職された方々が何社応募したか、というデータです。平均すると1.6社。応募社数1社の方と2社の方を合わせると全体の86%を占めています。

多いと感じるでしょうか?それとも、少ないと感じるでしょうか?

これは転職支援会社によって方針に違いが出るところかもしれません。「少しでも気になるようなら、まずは応募して企業の雰囲気などを確認しましょう」という会社もありますし、弊社のように「応募する企業は厳選しましょう」という会社もあります。

弊社の場合はUIターンに特化しており、選考中の面接や工場見学において長距離の移動を伴うことも多くありますので、「むやみな応募は控えましょう」というスタンスが根付いているように思います。

ただ、求人情報自体は広く集めることが大切です。弊社がUIターン転職を支援させていただいた方々も、求人は3〜5社、多い方で10社以上検討された上で、1社もしくは2社応募するというパターンが多いです。

希望軸は絞り過ぎずに可能性を広く見る。その上で、応募する企業は吟味するというのがUIターン転職を成功させるポイントになるかと思います。

情報があればUIターン転職の可能性は広がる

UIターン転職はとても労力がかかることです。私自身、香川へのIターン転職を経験していますが、とても大変だったという印象が残っています。

香川の転職マーケットや企業の傾向、年収の相場観などがわからないと、手探りで転職活動を進めることになり、不安も募っていく一方です。そんな時、実際にUIターン転職された方々の実例や傾向、求人の動向が見えれば、すべきことや進む方向が見えてくると思います。

弊社のコンサルタントは長年にわたってUIターン転職を支援しており、数字に表れるデータはもちろんのこと、データでは表すことができない企業のリアルな情報や、経験から導き出された様々な知恵を数多く持っています。

キャリアパートナーがいることで、UIターン転職の不安や苦労はいくらか軽減します。転職時期や希望などが固まっていなくても大丈夫です。四国へのUIターン転職について相談したい方は、いつでも弊社のコンサルタントを頼っていただければと思います。