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UIターン前に知りたい愛媛の暮らし【子育て編】

こんにちは!四国密着の転職エージェント、リージェントの田中です。

結婚、妊娠、出産、子育て等、ライフステージが大きく変化するタイミングで、「自然豊かな土地で子育てがしたい」、「両親が住む地元で子育ての支援を受けたい」と、地方や地元へのUIターンを考える方は多くいらっしゃいます。

実際に私も出産を機に地元である四国へUターンしてきたので、こうした子育て世代の方々の気持ちは痛いほどわかりますし、心から共感します。

地方へのUIターンを考える際、子育て世帯にとって子育て環境は非常に気になるポイントです。愛媛での生活を少しでもイメージできますよう「愛媛」の子育て環境についてご紹介していきますので、お役立ていただけましたら幸いです。

保育所待機児童について

全国的に共働き世帯が増えている近年、子どもの預け先はあるのか?保育園や子ども園に入ることができるのか?働く子育て世代にとって、保育所待機児童数はもっとも気がかりな事柄です。

愛媛県の令和5年5月1日時点の保育所等の待機児童数は、なんとたったの9人。待機児童が発生している市町村も砥部町のみです。

同年の首都圏の待機児童は東京都269人、埼玉県325人、神奈川県187人、大阪府134人ですから、首都圏に比べると愛媛県は待機児童数が非常に少なく、保育園に入りやすい環境であることがわかります。

< 市町別待機児童数 >

市町名 R4.4.1 R5.4.1
松前町 24人 0人
砥部町 1人 9人
合計 25人 9人

※待機児童が発生していない市町は省略

特に待機児童の多かった松山市では、1・2歳児を積極的に受け入れている施設に対して独自の助成制度を設けるほか、既存の幼稚園や保育所からの認定こども園への移行、企業主導型保育事業所とのマッチング等で増加する保育ニーズに対応し、2022年4月には約8年ぶりとなる待機児童0を達成。翌年2023年も引き続き待機児童0を達成しています。

県をあげた施設整備に対する補助による受け皿の確保や、潜在保育士の就職支援等による取組みで保育士の確保が進んでおり、愛媛県の待機児童数は多少の増減をしつつも年々減少傾向にあります。このような待機児童対策への真摯な取り組みは、共働き世帯にとっては大変心強く、保活であまり悩まなくてよい、という安心感に繋がっています。

参考:愛媛県「保育所等の待機児童数」、こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ

医療制度について

子育て中、特に小さな子ども達は風邪をひいて熱を出したり、思わぬ怪我をしたりと、病院にかかる機会はとても多く、医療機関とは切っても切り離せない関係です。

愛媛県では、子ども医療費助成制度により、基本的には0歳から中学3年生まで(15歳に到達する年度の3月31日まで)の子ども保険診療による入院・通院医療費の自己負担分が助成されています。

近年はこれらの子ども医療費助成制度が拡大される動きが続いており、すでに愛媛県の市町村の半数を超える5市7町で、対象年齢が18歳到達年度の3月31日までに引き上げられています(2023年9月時点)。

さらに、2023年12月1日からは、愛媛の中心都市である松山市でも、ついに18歳年度末まで対象年齢が拡大される事が決定したという嬉しい知らせも入ってきました。今後、その他の市町村にも、こうした助成制度拡充の動きが広がっていくことが期待されています。

また、「移住したばかりで周辺にどんな病院があるかわからない」「子どもが夜に急に熱を出した」など、困った時には「愛媛医療情報ネット(愛媛県広域災害・救急医療情報システム)」が大変便利です。

自宅から近い医療機関や休日・夜間当番医の検索、かかりつけ医登録などもできる便利なサイトで、医療電話相談の窓口案内等もあるのでいざという時のお守りとして役立ちます。



URL:愛媛医療情報ネット

その他の医療機関に関しての詳細情報は、こちらのブログでも詳しくまとめていますので、気になる方はぜひ目を通してみてくださいね。
UIターン前に知りたい愛媛の暮らし【医療施設編】

遊び場・レジャーについて

子ども達と遊んで楽しめるレジャースポットは数多くありますが、豊かな大自然のなかでのびのびと子育てできることは、地方での子育ての最大のメリットと言えます。子ども達が走り回って遊べる広い公園は至る所にありますし、愛媛県では特に川の水や湧水がとても綺麗なので、水遊びや川遊びができるポイントもたくさんあるので遊び場には困りません。

また、エメラルド色に輝く瀬戸内海やそこに浮かぶ諸島、西日本最高峰である霊峰石鎚山、透明度が高い美しい渓流が流れる面河渓や滑床渓谷などなど、愛媛の「海」「山」「川」の大自然は非常にダイナミックです。ダイビングや登山、スキー、カヌーや渓流下り等のキャニオニングなど、これらの大自然が満喫できる体験アクティビティが色々なところで実施されています。

愛媛でのメインの交通手段は車になりますが、市街地から自動車で1〜2時間も走れば大自然のなかに飛び込むことができる。この自然と街との距離の近さも魅力の一つです。

私も過去、面河渓を訪れて川の中で遊んだ経験があるのですが、「川の中に自然が創り出した大岩の滑り台をウォータースライダーのように滑り落ちる」というあの非日常の体験は、今でも忘れることができません。山の澄んだ空気を吸い、透き通った川の中に身を浮かべ、心身ともに自然に包まれてリフレッシュしたあの感覚は、都心部に住んでいては絶対にできない体験だなあと今でも思います。

小学生以上くらいの、少し大きくならないと体験できないアクティブな遊びですが、我が子がもう少し大きくなったら、絶対に連れて行ってあげたいと思う場所の一つです。もちろん自然には危険もつきものですので、ライフジャケットや見守り等の安全対策を万全にして!楽しみたいですね。



愛媛県独自の子育て支援制度

最後に、愛媛県のちょっと面白い子育て支援をご紹介します。なんと子育ての必需品である「紙おむつ」で、子育てを応援してもらえる制度があるのです。

愛媛県は紙の生産量が多いことで知られており、特に四国中央市は紙関連の製造品出荷額等が日本一と、日本屈指の紙のまちとして有名です。愛媛県内に製造工場を有するおむつメーカー3社(大王製紙株式会社、ユニ・チャーム株式会社、花王株式会社)と市町が連携して、紙おむつによる子育て応援事業を行っています。

愛顔(えがお)の子育て応援事業
対象市町に住民登録がある、第2子以降の満1歳未満の子どもがいる世帯に、対象メーカーの乳児用紙おむつ製品を購入する際に利用できる「愛顔(えがお)っ子応援券(※)」50,000円分が交付されます。

紙のまちの子育て応援 乳児紙おむつ支給事業
四国中央市では、1歳未満の子どもがいる保護者に対し、対象となる乳児用紙おむつ40袋分の引換券を交付しています。

実際に、愛媛県で子育て真っ最中の友人に、この応援券を見せてもらいました。愛媛県のイメージアップキャラクターである「みきゃん」が、赤ちゃん姿で紙おむつをはいているのがとてもキュート。



※配色やデザインは年度により異なります。

乳児を育てる世帯にとって紙おむつは必要不可欠であり、使用する量や頻度も多く、購入金額も馬鹿にできません。こんな子育て支援を受けたことがない私は、思わず羨望のまなざしでこの応援券を見つめてしまいました。

当の友人はこの紙おむつの支援制度が愛媛県特有のものとは知らなかったようで、他県では紙おむつの支援がないことに逆に驚いていました(笑)。それほどまでに、愛媛県の子育て世帯の日常に溶け込み、親しまれている支援制度なのでしょうね。

愛媛県にしかできない、とても愛媛県らしい素敵な支援制度です。

まとめ

全国的に少子化が叫ばれる昨今、どの都道府県でも子育て支援等には力を入れており、様々な支援制度が実施されています。都心部であれ地方であれ、その地域でできることや特色等は違えども、子育て世帯を応援したい気持ちにはどこも変わりがありません。

愛媛県でも市のサイトや特設ページで子育てに関しての積極的な情報発信が行われていますので、少しでも不安なことがあれば移住前に調べてみてくださいね。

きらきらナビ(愛媛県男女参画・子育て支援課)
子育てをカンガエルーカフェ(松山市 こども家庭部 子育て支援課)

もちろん弊社でもお役立ち情報を発信していますので、そちらもどうぞお役立てください。

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