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「e-とぴあ・かがわ」の子ども向けロボット&プログラミング体験会

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの井上です。

子育て世代がUIターンで地方移住を検討する際の気になることの一つとして、教育環境の充実度が挙げられるのではないでしょうか?「自然豊かな土地でのびのびと子育てができる」というメリットを感じる一方、「最先端のものに触れる機会が減少したり、教育の選択肢が限定的になるのでは」と、不安を感じることもあるかもしれません。
特にAIの台頭など急速な進化を遂げているIT分野に関しては、時代に乗り遅れないように自身の子どもにはIT教育をしっかり受けさせたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は近年、地方でも子ども向けロボット・プログラミング教室の開校が相次いでおり、IT教育の選択肢が増加傾向にあります。
その一つとして注目したいのが香川県高松市にある「情報交流通信館 e-とぴあ・かがわ」という施設です。大人から子どもまで気軽にICTを楽しむことができ、IT教育の導入として利用しやすい公共施設です。かくいう私も、いつか子ども達を連れて行ってみたいと狙っていたスポットでした。

そこで今回、子どもが適齢期になったのを機に、e-とぴあ・かがわ主催の「子ども向けロボット&プログラミング体験会」という講座に参加してきましたので、その様子をレポートしたいと思います。



最先端おもちゃを体験できるデジタル・ラボラトリー

e-とぴあ・かがわは、JR高松駅を降りてすぐの高松シンボルタワー内にあります。タワー棟4階のエレベータを降りてすぐのところが情報通信交流館「e-とぴあ・かがわ」の入口です。土曜日の10時過ぎ(開館直後)に施設に入りましたが、他の利用者はまだ来館しておらず、館内はまだ静か。おかげで館内をゆっくり見て回ることができました。



館内のデジタル・ラボラトリーという体験学習型コーナーでは、楽しみながらICTに触れられる空間となっており、プログラミング体験教材や映像作品の展示、先端技術の紹介などを見て回ることができます。我が家の子ども達は、講座が始まるまでの間、デジタル・ラボラトリーの最先端おもちゃで必死に遊んでいました。



この日展示されていたのは、「タングラム」という知育玩具のプロジェクター投影バージョンで、テーブルの上に映し出される様々な図形の形に合わせて木製パズルを組み合わせて遊ぶおもちゃです。
小学生の息子は、どんどん難易度が上がる課題をクリアする毎にガッツポーズ。未就学児の娘も、見よう見まねで図形を合わせ、楽しそうに遊んでいました。昔からある知育玩具がICTとの融合でより面白いアクティビティに変身し、完成させたときの達成感を倍増させます。

興味をそそられる展示は他にもあります。「未来の顔を予測してくれる撮影機」なるものも設置されており、その場で撮影した子どもの顔写真から、年代別に未来の顔を予測してくれます。それだけではなく、力士・野球選手・政治家など様々な職業に変身した未来の顔、はたまた外国人になった顔なども予測してくれるなど、バリエーションは様々。
意気揚々と写真撮影をした息子は、大人になった時の自分の予想画像を見て、「え・・・僕ってこんな顔になるの・・・どうして、そんなことがわかるの・・・?」と少し動揺していました(笑)子どもながらに最先端技術のすごさを実感していたようです。

デジタル・ラボラトリーの展示物は定期的に入れ替えをしているようで、後日再訪した時には、また新たな最先端おもちゃで遊ぶことができました。何度訪れても飽きない場であると共に、子どもの「なぜ??」をたくさん引き出してくれる素敵な空間であること間違いなしです。

好きな講座を選んで参加「ロボット&プログラミング体験会」

さて、ひとしきり遊んだあとは本題の「ロボット&プログラミング講座」のスタートです。講座が始まる頃には、たくさんの利用者が訪れていました。
今回受講した講座は5歳〜小学生を対象にしており、ロボットやプログラミングに初めて触れるお子さま向けのものです。毎月一度、所要時間は1時間半、参加費無料で開催しています。内容は、以下の3種類のプログラミング教材から自由に選択することができます。(事前予約必要)

教材名 内容
LEGO WeDo 2.0 レゴブロックを組み立てて動かすことができるロボットプログラミング
SPIKE™プライム プログラミング工学・技術教育に幅広く活用される世界基準の教材を使ったロボットプログラミング
Springin‘ 文字を使わず、直感的な操作だけでオリジナルゲーム作りに挑戦できるアプリ

我が家の子ども達は、幼稚園のプログラミング教室でviscuitという子ども向けプログラミングアプリに触れたことがあったので、今回は同様のタイプの「Springin’」にチャレンジしてみることにしました。

会場は3種類すべての講座の参加者が同じ場所で受講する形式になっていたので、他の2種類の講座を受講している方の様子も伺うことができました。LEGO WeDo 2.0やSPIKE™プライムにチャレンジする子どもは小学校中〜高学年程度、Springin‘にチャレンジする子どもは未就学児〜小学校低学年程度の方が多かったという印象です。



席に着くと、テーブルの上には各自1セットずつタブレットと講座テキストが置かれていました。今回はSpringin‘を使って「コロコロゲーム」を作るというお題でした。基本的には、配布されている講座テキストを参考にしながら「コロコロゲーム」作成にチャレンジしていくのですが、会場内をスタッフが巡回しているので、分からないことがあれば気軽に質問することができます。



1時間半の講座は小さな子どもには少し長いかなと思っていましたが、実際にやってみると意外とあっという間でした。娘は、タブレット操作が思い通りにできず半泣きになるという場面もありましたが、無事に世界に一つだけの「コロコロゲーム」を作り終え、結果的には「楽しかった!またやってみたい!」とご満悦でした。
一方、父親と一緒にゲーム作成していた息子の作品を見ると、「コロコロゲーム」ならぬ「ジャンピングボールゲーム」にカスタマイズされており、画面上をボールがあっちこっち跳び回っていました。自分なりの工夫も交えながらプログラミング学習を楽しんでいたようです。
この日のゴールとしては、子どもに「プログラミングって楽しい」と感じる体験をさせてあげることだったので、目的は達成できたと感じています。



講座終了後には、情報交流通信館の5階にある「Setouchi-i-Base」というコワーキングスペースにも立ち寄ってみました。
広くて明るく開放感溢れるスペースです。この施設内には、5G通信環境・3Dプリンター・オンライン配信機器を備えたレンタルスペースなど充実した機能が備えられており、スタートアップやフリーランスの方が集いやすい空間となっています。ここから、新たなイノベーションが創出されるのかと思うとワクワクしますね。

最後に

香川で注目のICT体験スポット「e-とぴあ・かがわ」はいかがでしたでしょうか?
私個人としては、「香川県、けっこうIT普及頑張っているな!」という印象を受けました。ただ最先端のICTに触れさせるだけではなく、興味を持った子ども達に対して専門性の高い講座を提供しているという点が、とても有意義な施設だと思います。

今回は予約が必要な講座に参加しましたが、月1度のペースで予約不要のワークショップ「子どもプログラミング喫茶」というものも開催されています。
このワークショップでは、子ども向けのプログラミング課題を喫茶店のメニュー形式で提供しており、メニューの中から体験したい課題を自由に選んで挑戦するというものです。所要時間も15〜20分程度なので気軽に参加しやすいと思います。いきなり講座を受けさせるのが不安という方は、こういったイベントに合わせて訪れてみるものいいかもしれませんね。

また、要予約の講座に関しても難易度別にたくさん開催されていますので、お子様の年齢や興味関心に合わせて選択してみてはいかがでしょうか。気になる方はe-とぴあ・かがわのHPをチェックしてみてくださいね。

e-とぴあ・かがわホームページ