香川へUターンしたリージェント社員の体験談
こんにちは。リージェントの田中です。四国の転職エージェントとして、日々四国へのUターン・Iターン転職をお考えの方を支援させていただいていますが、かくいう私も出身地である香川へ家族と共にUターンを果たした一人です。夫にとっては妻の地元へのIターン転職になるのですが、実はこのようにパートナーの地元へのUターン・Iターン転職の事例は少なくありません。私自身、香川へのUターンを決意する際には悩みや葛藤がありましたので、今日はそんな私の実体験や感じたこと等をお伝えできればと思います。転職エージェントで働く私の「香川へのUターン転職体験談」が、今、同じようにUターン・Iターンを考えて悩まれている方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
■転職前の生活。
私のプロフィール … 香川県出身の32歳。専業主婦。2歳の娘を家庭保育。
夫のプロフィール … 大阪府出身の31歳。自動車部品メーカーの技術者として東京都に勤務。
当時、夫は大手自動車部品メーカーに勤務し、開発の仕事に携わっていました。自動車メーカーへ出向する場合もあり、3~5年ごとの全国転勤が発生する総合職の為、私は結婚を機に退職を選びました。その後は娘を出産して初めての育児に奮闘していましたが、夫は仕事が忙しく平日はほぼ毎日残業があり、子どもが寝静まった後に帰宅する毎日。私は専業主婦として育児・家事を一手に担いますが、両家の両親は遠く離れた大阪と香川に暮らしているために頼ることができず、自分だけ社会から切り離されたような独りきりの育児に気が滅入っていました。おまけにどこへ行っても転勤の可能性がついて回り、離れて暮らす両親の今後も気がかりです。そんな状況にお互いに疲弊し、次第に「このままでいいのかな」という気持ちが強くなりました。
夫「仕事ばかりの毎日で、今しかない我が子の成長を見ることができていない。もっと家庭を大切にしたいし、自分のプライベートも大切にしたい。」
私「私も働きたい。でも親には頼れない。夫の転勤についていく限り自分のキャリアは諦めるしかない。でもこのまま子どもが成長した後、私にいったい何が残るのだろう…。」
夫婦で話し合い、このまま現職にとどまるか、転職して地元へUターンするのかを比較した時、私達にとってはここで「地元へのUターン転職」をする方がメリットが大きいと感じ、転職を決意したのです。
■いざ、地元へのUターン転職を決意。転職活動での苦労。
お互いの地元である大阪と香川を希望勤務地として、夫の転職活動が始まりました。
<転職活動で苦労した点>
・東京から現地に面接を受けに行かねばならず、有給休暇の取得や日程調整が難しかった。
・大手転職エージェントから複数の案件を提案され、何社も受けるよう言われ混乱。
・本当に地元へ帰ってきていいのか?という両親達の心配。
コロナウイルスの影響により今でこそオンライン面接が普及していますが、当時は対面での面接が当たり前で、遠方であることがネックになりました。選考を受けるためには有給休暇を取得せざるを得ず、多忙な中での調整にかなり苦労していました。また、転職相談をした大手転職エージェントからは「書類選考や面接が通らない場合も多いので10社は受けましょう!」と、とにかく多くの企業に応募するよう多数の求人を提案されたことで、さらに調整が大変になりました。(私達リージェントとは全く逆のアドバイスです…。私達は志向性等をよくヒアリングした上でご提案し、1社ずつしっかりと準備して選考に臨まれることをお勧めしています。)
そして私達が転職して地元へ帰るとなると「本当に大丈夫なの?(地元に帰ってきてくれるのは嬉しいけれど…)」と、当然両親達は心配します。特に夫の両親はこれまで夫が築いてきたキャリアが地元へ帰ってくることで途絶えてしまうのでは…と心配していたので、私達が何を想って、なぜ地元へのUターンを決断したのかをきちんと伝えました。両親には両親の気持ちがありますので、親元へUターンをする際には必ず両親とも会話を重ねて理解を得ることが大切だと実感しました。
■大阪で内定、香川でも内定。どちらに行くべきか?私達の最終意思決定。
苦労はありましたが、最終的に大阪と香川の企業でそれぞれ内定を得ることができました。
<大阪> 同業界メーカー。年収は現在とほぼ同等。残業は多め。
<香川> 異業界メーカー。年収は現在よりも下がる。
東京や大阪などに比べるとどうしても地方は年収が低くなり、年収だけを見れば大阪の企業の方がかなり魅力的です。さらに同業界なのでこれまでの経験が活かせそうですが、残業が多い模様で勤務時間は現在と変わらない生活になるかもしれません。対して香川の企業は異業界への転職ですが、今よりもゆとりのある働き方が可能になりそうです。私(妻)の地元であることからも子育てのサポート等は受けやすいかもしれない…でも年収が下がってこれからの生活は本当に大丈夫なの…!?
転職活動をしていく中で考えが変わったり、年収にばかり目が行ってしまったり、何を大切にするかがブレてしまう事もあります。悩みすぎて良く分からなくなったり、本当にこれでいいのか出口のない自問自答に陥る事も。それでも、なぜ転職するのか?私達が大事にしたかった想いは何だったのか?どんな価値観をもっていたか?一度、原点に立ち返って考えた時、
夫「我が子の成長を見たい。家庭を大切にして、私生活も充実させたい。」
私「私も働きたい。自分のキャリアを諦めたくない。」
という想いが私達にはありました。この想いを大切にして、私達は香川へのUターン転職を選択したのです。
■転職後の生活。これまでを振り返って。
私は今、こうして念願がかなって働くことができており、それを夫も喜んでくれています。夫の年収は下がってしまいましたが、私が働けるようになったことで結果的に当時よりも経済的・精神的に豊かな生活を送れています。夫は平日も子ども達と夕食を共にすることができるようになり、異業種への転職でしたがこれまでの業務経験もしっかり活かせているようで、東京にいる時よりも明るい表情で働いています。香川に帰ってきてからは息子が生まれて育児もさらに大変になりましたが、子育てに理解のある職場と、私の両親のあたたかいサポートのおかげで私も思いきり働くことができています。香川から大阪へは車で2時間程と、夫の両親も気軽に行き来ができる距離になったことを喜んでくれました。コロナ禍で夫の両親に会えない日が続いていますが、一日でも早く会いに行ける世の中になって欲しいです。
私は香川へのUターンを選択して良かったと思っています。自分で決意したこの選択を後悔したくはないですし、これで良かったと心から思えるような生き方、働き方をしなくてはという想いが私の力になっています。リージェントには他にも四国へUターン・Iターン転職をしたメンバーが多く、私もその一員として同じ想いで一緒に働けていることが嬉しいです。自分が体験したからこそ「四国で働きたい」気持ちへの共感は強く、真剣に向き合って寄り添えることが、私達の強みなのです。私達リージェントは、四国でのキャリアを生涯通して相談できるパートナーとして、四国へのUターン・Iターン転職をお考えの方と一緒に「四国での働く価値」を創造していきたいと思っています。